賃貸と購入はどちらがお得なの? / 不動産豆知識

賃貸と購入はどちらがお得なの?

購入するエリアによって異なります。

この質問は、賃貸系の雑誌やちょっとした経済誌に毎年のように掲載されていて、恐らく質問率NO.1の質問なのではないでしょうか。
人次第であるという回答は多いですが、ここでは少し違ったアプローチをして回答いたします。

今後の土地価格の変動や現在の賃貸相場、修繕、リフォームの可否、転勤のリスクなどを総合して考えると下記3点に分けられます。

  • 首都圏(1都三県や関西主要都市)
  • 地方大都市(政令指定都市)
  • それ以外の都市

【首都圏(1都三県や関西主要都市)】
首都圏や関西の主要都市であれば、購入は十分に検討対象に入ってくると考えています。もちろん地域的な例外はありますが、他の都市と比較して物件価格の値上がりや開発、人口の集中が見込める為、売却時や相続時もそれなりに価値を見出すことが可能となります。首都圏のタワーマンションもこれらに該当しますが、タワーマンションは修繕や立地などの別の理由でおすすめはできません。

【地方大都市(政令指定都市)】
地方の政令指定都市クラスは購入検討対象に入ります。賃貸で住むよりも30%以上、ローンの返済金額等の月額負担が安い場合は購入を選んでも問題ないと思います。筆者の体感では政令指定都市であっても福岡や仙台、札幌、新潟などは家賃が圧倒的に安い為、賃貸をすすめます。

【それ以外の都市】
不動産会社との利害関係がないため、きっぱりと言い切ってしまいますが地方大都市に満たない場所、いわゆる田舎は購入ではなく賃貸をおすすめします。
今後の土地価格が下落を続けるため、売却時には建物、土地共にほぼ無価値となってしまうこと、賃貸と異なり、設備の故障が古くなるにつれて増える為、毎年のように修繕費が必要となってくることが理由として挙げられます。